組織と経営の講座

はじめに

全体像と攻略法

最初に、この講座で目指す所と、やらない事を決めておきます。会社を経営する、みかみさん(発信者)の YouTube の公開動画6本から、組織づくりと経営の考え方だけを抜き出し、使う順に8単元へ組み直しました。
目次
  1. 人を増やせば楽になる、とは限らない
  2. 止まりやすい所
  3. この講座のゴール
  4. 雇っている人に使う前に
  5. やる所とやらない所
  6. 呼び方の約束

人を増やせば楽になる、とは限らない

人手が足りない時、多くの経営者は「もう1人いれば回るのに」と考えます。 ところが実際に人が増えると、説明する時間や、やり直しの確認が増えて、かえって自分が忙しくなることがあります。

みかみさんの話は、ここから始まります。 組織の強みは、人が増えると「やれること」が増える、それだけだと言います。 その代わり、人が増えるほど伝える手間がふくらむ、という弱みを抱えます(No.02)。 だから、その弱みを小さくする仕組みを先に考えておく必要があるのです。

止まりやすい所

多くの場合、原因は相手のやる気だけではありません。 目的が作業の形になって渡っていないこと、ルールが多くて分かりにくいこと、評価の順番が決まっていないことが重なっています。 この講座は、その3つを1つずつ見直します。

この講座のゴール

ゴール 必ず覚える

自分の事業の目的を作業まで分けて渡し、少ないルールと決まった評価の順番で、人が自分から動く仕組みを、自分の事業1つに合わせて書けること。

動画の中身を全部覚えることも、みかみさんの会社と同じ組織を作ることも目指しません。 自分の事業の1つで、「何のために・何を・どう見るか」を1枚に書ければ合格です。

卒業課題 必ず覚える

自分の事業を1つ選び、1枚の「組織の設計メモ」を書きます。

  1. 何のための事業か、と今期の目標(No.01・03)
  2. 目標から作業までの分け方(No.07)
  3. 守ってほしいことを、3つ以内のルールで(No.04)
  4. 褒める場面と、事前に決めて話し合う場面(No.05)
  5. 評価の順番(成果→成果物→質問の数→時間)を、その事業の言葉で(No.06)

各単元の最後の「やってみよう」が、この5つの部品になっています。 同じ事業で続けて書くと、No.08を読み終えた時に設計メモの材料がそろいます。

雇っている人に使う前に

ここは、読み進める前に必ず押さえてください。

動画で語られる「罰する」「詰める」「手をかけない」といった話は、業務委託(外部の契約メンバー)が前提です。 みかみさん自身が、動画の中で「うちは業務委託だから」と言っています。

訪問介護のヘルパーさんのように、あなたが雇用しているスタッフにそのまま当てはめると、パワハラ(職場のハラスメント)や、労働法の問題になることがあります。 たとえば、処分をするには理由と程度が相当であることが要りますし、決まりごとを就業規則(会社の働き方のルールを書いた書類)に書いておく必要がある場合もあります。 詳しくはNo.05(後で出ます)にまとめました。今は「雇っている人には、そのまま使わない」とだけ覚えておけば十分です。 自分の事業に当てはめる時は、社労士(労働や社会保険の専門家)など専門家に確認してください。

ダンススタジオの講師さんやKindleの外注先が、雇用か業務委託かは、契約の形で決まります。分からない時は、それも専門家に確かめてください。

この講座では、家族経営に合わせて言い換えています。 「罰する」の代わりに、事前に決めて共有したルールと、外れた時の話し合いを使います。

やる所とやらない所

素材は、みかみさんの YouTube の公開動画6本です。 同じ話が何本にも出てくるので、テーマごとに1単元にまとめました。

やらない事 さらっと

動画のタイトルには「30億」「年商25億」といった言葉が並びます。 ただ、素材の中に、規模を広げる手順や、利益率・財務・採用の話はほとんどありません。 ですからこの講座は、売上を伸ばす講座ではなく、人と一緒に目的に向かう組織の考え方の講座です。

3つの区分 必ず覚える

講座は、実際に考える順に3つの区分に分けています。

○ 区分1 組織の土台を知る(No.01〜03)
 何のために事業をやるか、組織の得と損、目的に届く4つの要素。自分の事業の弱い要素を1つ言えれば十分です
○ 区分2 人が自分から動く仕組み(No.04〜06)
 ルールは少なく、褒める・叱るの使い分け、評価の順番。この講座の中心です。雇用しているスタッフには法律の注意があります
○ 区分3 目標を分け、熱を保つ(No.07〜08)
 目標を作業まで分ける方法と、人が熱中する場・本音を言える文化。設計メモを書き上げれば合格です

区分1は、ほかの全部の土台です。 目的がはっきりしないまま区分2の仕組みだけ入れても、何を褒めればいいかが決まりません。

区分2は、考え方はシンプルですが、当てはめ方に気をつける所です。 同じ言葉でも、業務委託の相手と雇用しているスタッフとでは使える範囲が違います。

区分3は、区分1・2の組み合わせです。 目標を作業に分けて渡すと、区分2の評価の順番がそのまま使えるようになります。

呼び方の約束

この講座では、学ぶ人を「あなた」と呼びます。 発信者は「みかみさん」です。 対談の動画に出るゾス山本さん以外の人は、名前を出さずに役割で書いています。

よく出る言葉を、先に置いておきます。

言葉 意味
組織 共通の目的を達成するための集団
目的と目標 目的は「何のために」。目標は数字や期限のある到達点
ToDo(トゥードゥー) やること・作業。目的を分けていった先の、手を動かす単位
コミュニケーションコスト 伝える手間。人が増えるほどふくらむ
雇用と業務委託 雇用は、あなたが雇って給料を払うスタッフ。業務委託は、仕事ごとに契約する外部のメンバー

動画には、みかみさんの会社(Addness)の例が多く出てきます。 この講座は特定の会社の真似ではなく、考え方を自分の事業に移すための講座です。

ゴールは、目的を作業まで分け、少ないルールと評価の順番で、人が自分から動く仕組みを1枚に書くこと。動画の「罰」の話は業務委託が前提で、雇用しているスタッフにはそのまま使わない。

出典(この回で触れた動画。講座全体の素材6本は、各単元の末尾に書いています):みかみ『【管理職必見】マネジメントでこれ知らないと組織は崩壊します...。一年で300名規模の組織を作り上げたみかみ式組織論』(YouTube, 2025-08-09, https://www.youtube.com/watch?v=q1TH3WWxu_4)/みかみ『【経営者必見】東大生社長みかみ流「勝手に成長する組織」の作り方!平均年齢26歳の組織が年商25億を生み出す理由!』(YouTube, 2025-09-18, https://www.youtube.com/watch?v=E_WQNi71htg)/みかみ『【必見】ただの大学生が3年で30億稼いだ独自の経営方法!参考にするだけで稼げる。』(YouTube, 2025-03-21, https://www.youtube.com/watch?v=X3jY8IyHwHo)